住まいについての知っておきたいを集めた情報ブログ"スマイノ"

SUMAINO-BLOG

保育園計画について悩む

住まいのちょっとした話

市川市で保育園計画が中止になったというニュースを見て思った建築計画の反対について

更新日:

2016年4月、保育園の計画中止が話題となりました。

千葉県市川市にて計画があった保育園計画が、周辺住民の反対により計画中止となったとのニュースが報じられたのです。
「子供の声うるさい」開園断念 千葉・市川 | 毎日新聞

この件について少しだけ書きたいと思います。

前提として

今回ニュースになった市川市の計画地は、住宅街で道も細い場所にあります。
周辺住民の反対理由としては、騒音の問題、道路状況の問題などがあげられていたようです。

ですが、人それぞれ反対の理由は違うでしょうし、何が一番の反対理由なのかということは断定はできません。

また、費用を投じた事業者側が、「周辺住民に反対されたので」と計画を中止した理由もよく分かりません。
事業であるかぎり、そう簡単に撤回することはできないのではと考えたからです。

保育園計画がどのような経緯で中止になったのか。
近隣住民がどのような主張で反対していたのか。
それを事業者がどう受け取っていたのか。

当事者にしか分からないことがあるのだと思っています。

私はここで待機児童についての問題を書きたいわけではありません。

どっちが悪いということでもありません。

このニュースを見て感じた”建築計画の反対”という行為について少しだけ書きたいと思います。

計画地の用途地域

日本では、「この地域にこのような建物を建ててはいけません。」といった制限が地域ごとに決まっています。
戸建てが中心とされる住宅地区においてショッピングモールは建てられないし、工場も建てられないようになっています。これを用途地域といいます。住居、商業、工業など大枠の土地利用はこれで決まっています。

今回の市川の保育園の計画地は、ネットで出回っている情報が確かであれば「市川市菅野4丁目」。
この地域の用途地域は第一種低層住居専用地域です。

この第一種低層住居専用地域とはどんな地域かというと、2階(高くても3階)建ての住宅が多く建つ住宅を中心とした地域です。最も戸建住宅に向いている土地と言っていいかもしれません。
店舗もダメ、病院もダメ、工場もダメといった地域です。(住居を兼ねた一定条件の店舗や、小規模な公共施設、小中学校、診療所はOK)

基本的にはここは住む場所。そこに住む人のために小さな施設は建ててもOKというイメージでしょうか。

住宅用の地域と言っても、保育園も小中学校も建てることができます。
こういう公共施設がないと人が集まってきませんし当然ですね。

つまり、この地域に保育園を計画すること自体は可能と言えます。
法的には問題がありません。

建築計画の反対について

一般的に自分の住む家の周りに新しい建物が建つことが嫌なものです。
もちろんどんな計画か、自分への影響がどの程度か、どれくらい離れているかなどによって変わってくるとは思います。ですが、現状の住環境に満足している場合、それに影響を与える建築計画は無い方がいいと思っていることが多いように感じます。

その感情は納得できます。

静かに暮らしてるのに隣に人が集まる施設ができたとか、今までは日光が一日中当たっていたのに隣の建物のせいで影になってしまうとか。
このようなことは細かいことを含めるとたくさんあります。

ですので、この反対したいという気持ちはさほど問題ではないと考えています。

ですが、「根本の建築計画を反対」し、「建設を許さないという」という行動に出ることは違うのではないかと思います。

建築計画の反対は相手の資産を投げ出せということ

建てていいとされる場所での建築計画に反対する。

この行為は今までもたくさんのケースがありました。
マンション建設の反対、墓地の反対、パチンコ店建設の反対など。

反対運動をする方々は「階数を下げろ」「ここに作るな」「駐車場をもっと広くしろ」などいろいろな要望をします。

分かって欲しいのは、全部お金がかかるということです

不動産は額が大きいです。
少しの面積の減少が大きな損失になります。事業が遅れることでの金利の負担もあるかもしれません。
ここに建てるななどと言われても土地の購入資金がどれだけで、その計画が変更になることでどれだけの損になるのか。

また、これらの土地利用の周辺住民による勝手な制限は、自分の土地にも跳ね返ります

「ここでは戸建てしか建てられない」よりも「ここでは戸建ても保育園も建てられる」の方が土地としての価値は高いからです。

歩み寄ることも大切

「ここは建設可能だから」といって押し切ることもできるでしょうが、計画者側の歩み寄りも大切だとは思います。

既に住んでいる人と喧嘩してもしょうがないので、ある程度の譲歩案を提示することがあってもいいでしょう。
これは戸建ての地域に戸建てを建てる場合でもそうでしょう。

ちょっとした配慮はその地域に溶け込むためには必要となります。

でも、その歩み寄るラインが何処どこなのかが難しい。

自分の住む場所に何が建てられるかは知っておこう

もしかしたら、「論点が違うから」とお叱りを受けるかもしれません。

単に私がマンション建設に関わっていたときに感じたことが、このニュースを見て思い出されたので書きました。
なので今回のニュースと関係ないといえば関係ないです。

言いたかったことは自分の住む場所ではどんな建物を建てていいのか知っておいて欲しいということです。

現状は建ってないから建てられないと勘違いしている人もいます。

用途地域的には保育園も、神社、寺院、教会等の宗教施設宗教施設もすべての用途地域で建設可能です。
つまり、あなたの家の隣にそういった計画が立てらるかもしれないのです。

気になったこと(1)
ニュースに対する反応(コメントとかTwitterとか)を見ていると、「保育園を反対するなんてけしからん」と言っている人を見かけます。
これはマンション建設であろうと同じことを言ってくれるのでしょうか。

マンションは必要が無いから保育園といっしょにするのはおかしいと言うのでしょうか。

気になったこと(2)
今回の市川の保育園計画地では次に何が建つのだろうか。
戸建てであれば住民も納得するかもしれないが、保育園だって老人ホームだって、神社だって教会だって可能性はありますね。

-住まいのちょっとした話

Copyright© SUMAINO-BLOG , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.