家やマンションを売却するときには不動産屋さんに価格を査定してもら人も多いでしょう。
この査定額で必ず売れるということではありません。
不動産価格を査定するにあたり、いろいろな情報を集め値付けをすることになります。
とはいっても査定は査定。実際に売るときの金額が査定額通りに行くとは限りません。
家やマンションの売却金額の査定はどうやるか
あなたが不動産屋に価格の査定を依頼したとき、どのようにして金額をつけるのでしょうか。
代表的なものとして次の4つがあげられます。
- 周辺の相場
周辺の新築・中古の売り出し価格や過去の取引事例を参考に査定します - 物件の条件
面積や方角、立地、周辺環境など、物件の条件から査定します - 営業力
不動産屋の集客力や営業力、得意エリア、得意物件など - 意欲
不動産屋は売却の担当となりたいため、他社よりも高く査定金額を出したいと考えます
基本となるのは周辺の相場です。
新築物件や中古物件の売り出し価格や過去にその地域であった取引事例をもとに査定します。
同じマンション内の別物件が過去にいくらで成約した?その時の階数や築年数は?
100m離れたマンションではいくらだったか。
新しくできた周辺の新築マンションはいくら?競合となる中古物件はいくら?
周辺の戸建てとの価格差は?マンションとの価格差は?
このようなことを総合して金額を出します。
また、物件の条件によっても価格は変わります。
立地、広さ、方角、周辺の環境、設備の状態、リフォームの必要性など、物件自体の評価もします。
これに加え営業力です。
その不動産屋がお客さんを集客する力が優れていたり、物件の魅力を伝えるのがうまかったり、営業力がある場合金額を高めに設定することができます。
逆に営業力に自信がないと価格は高くつけづらいです。
これは不動産屋の得意のエリアや物件などにより様々です。
最後に意欲です。
不動産屋はあなたの家やマンションを売却する担当会社になりたいため、少しでも査定金額を高くする傾向にあります。
これらのことだけでなく、他にも時期や需要と供給、公示価格や不動産評価額などの公的な数字も参考に査定を行います。
査定額で売れるとは限らない
ご紹介したようなことを参考に不動産物件は査定されます。
ですが、この査定額で売れるというわけではありません。
理由のひとつは、査定価格がご紹介のとおり不動産屋のアピールでもあり、金額が高めに出てくることが多いという点です。
もう一つの理由は、不動産屋さんは査定するだけで購入するわけではない。購入するのは別の人ということです。
つまり、「この金額くらいの価値はあると思いますが、買う人によります」となってしまいます。責任を取ってくれるわけではないのです。
これは査定額よりも低く売ることになるケースもありますし、場合によっては査定額以上で売れるケースももちろんあるということです。
物件は個々に違い、買いたい人もそれぞれ違います。
不動産を売りたい人は高く売りたい。不動産を買いたい人は安く買いたい。不動産の価格を決めるのは難しいです。
最後は自分の決断で
家を売るには売り出し価格を決めなくてはいけません。
査定金額はその売値の参考金額です。
売値は不動産屋が決めるものではありません。売り主であるあなたが決めるものです。
査定金額を信じるもよし。
査定金額よりも高く出すもよし。
低くしてもよし。
最後は自分の決断です。
査定金額はあくまでも目安として考え、対応していくことが大切です。