又吉直樹家を買うの続編がNHKのEテレ「オイコノミア」で放送されました。
前回は家の価格についてのお勉強でした。
そして今回は家を買うタイミングについてです。
前回の放送やオイコノミアについてはこちらをご確認ください。
又吉、家買うの?家の価格の見方を勉強しよう!オイコノミアまとめ(2016.5.4放送)
家を買うならライフプランを考えよう
以前は家の購入は家族形態が決まってからというのが一般的でした。
しかし近年では家の住替えを基本とする考えも多くなっています。
そのため中古マンションの成約件数が増えてきているというデータもあります。
住替えを考えた家を選ぶ時に大切なことの一つとしてライフプランに合わせた家を選択するということがあげられます。
今回の番組のゲストはタレントでエッセイストでもある安藤和津さんでした。
安藤さんが住まいの遍歴を披露しています。
- 31歳、結婚を機に1LDKのマンション。賃貸。母親と同じマンション
- 34歳、子供が生まれたことで母親と同居。
- 38歳、二人目が生まれ同じマンション内に引越し。
- 57際、親の介護の為に庭付きのマンションに引越し。
- 63際、母親が亡くなり、母親が所有していたマンションを処分したことで一軒家を買い替え購入。
1~4まで賃貸、5の時点で4人家族と犬と猫がいたため、物件に制約が出て最終的に一軒家を選択したとのことでした。
これを見ても分かるように、家族の出入りによって住まいを変えていっているといういい例を示してくれました。
安藤さんも言っていましたが、人生何が起こるのか分からないので一つの家に固執するというのはあまり良くないのかもしれません。
これに対し又吉さんもライフプランニングを発表していたので参考までに。
- 35歳、マンションを買いたい、結婚もするかも。二人暮らし。
- 40歳、一戸建てを買いたい、お嫁さんと子供がいるだろう
- 60歳、キャンピングカーを買って全国を旅する。子供は独立しているだろう
贅沢ってどういう意味か
又吉さんの希望の家は前回も発表していましたが以下の通りです。
- 広さ130m²以上
- 3LDK
- 都心
- 中古マンションをリフォーム
- 本棚を作りたい(3,000冊)
- 書斎が欲しい
- 大きなクローゼットが欲しい
- 緑を感じたい
ちなみに予算は銀行からの借り入れも含め1億円とのこと。
これって贅沢じゃないかな?ということで贅沢についての説明がありました。
一応経済学の勉強の番組なので。
需要の所得弾力性
これは贅沢を図るキーワードで
所得が1%以上増えたとき、需要が1%以上増えるもの。
これが贅沢ということで、収入が増えたから買おうとなるものは全て贅沢ということになるそうです。
逆に収入のない時から買っているもの、これが必需品です。
所得が1%以上増加しても、需要が1%より増加しないもの。
これは経済学的な話しで普段使う贅沢とは少し違いますね。
経済学で言う贅沢とは行動が変わったというだけのことで、所得による行動の変化を見るもので善悪ということではないとのことでした。
また詳細はもっと難しいのかもしれませんが番組では以上のように説明していました。
又吉さんが実際に見たマンションとは
又吉さんが渋谷周辺でマンションを購入したいということで、番組では実際に渋谷の不動産仲介会社でマンションを探していました。
渋谷は環境の良い住宅地も多く、交通の便もよく人気のエリアです。
しかし又吉さんが希望する130m²以上の物件は数が少ないとのこと。
実際に目安となるマンション情報を紹介してくれましたが
- 代官山、60m²、2LDK、平成12年、約1億円
- 神宮前、70m²、2LDK、平成25年、1億480万円
といったように部屋の広さが希望よりも狭いというのに予算オーバーとの結果に。
続いて、一件マンションを内見に行きましたがそちらの物件概要はこちら。
- 代々木八幡駅 徒歩2分
- 静かな環境
- 床大理石、リビング20畳、85㎡2LDK 東南角部屋
- 代々木公園まで徒歩3分
- 価格1億4900万円
このマンション、これかな?というものが出てきたので貼っておきます。
部屋の大きさや最寄りの駅、価格、写真から見てもこのマンションかなと思います。
購入したい方は購入してみてはいかがでしょう(笑)。
又吉さんが内見したマンションはココ?!掲載終了
予算制約
ということで予算オーバーとなり希望通りにはいかなかった又吉さん。
このように支払える金額によって消費が制約されることを予算制約というそうです。
何を優先して、何を諦めるのかということが大切です。
予算に合わない場合は、優先順位を決めて再度希望の条件を見直してみることです。
又吉さんも当初の希望条件から広さを2LDK、100m²以上、本棚2500冊分に変更していました。
住み替えを考えた家購入
またライフプランの話に戻します。
家族はドラマチックにいろいろな変化が出てくるものです。
柔軟性を持った考え方を持っとくことが大切になるとのこと。
そのため、住替えという考え方が重要になるわけですが、それに伴い購入だけではなく売る時のことも考える必要があります。
その時に注意したいのが価格と価値はイコールではないということです。
自分のこだわりが、新たに買う人によって価値を見出してくれないと価格には影響が出てこないわけです。
また、売るだけでなく貸すという選択肢もあります。
その時に目安となるのが200倍の法則です。
200倍の法則
その賃料を基準に、売るほうが得なのか貸すほうが得なのかを判断する基準として使える考え方です。
賃料×200<価格 売るほうが得
賃料×200>価格 貸すほうが得
例えばその物件が家賃月額500万円で貸せるとします。
その場合、500万×200で1億円を基準とし、1億より高ければ売ったほうがいいということになります。
また逆の考え方で家賃20万円で借り続けるのか、それとも買ったほうがいいのかというのは、20万×200で4000万円を基準に、4000万円より安ければ買ったほうがいいということになります。
売れる家を買うという視点が大切
これからの日本では人口が一箇所に集中するという傾向が予想されています。
つまりは、家を売りたくてもそこに住む人が極端に少ないという場合が起こりうると考えられています。
後々、大きな失敗だったと悔やまないでいいように、ライフプランを考えて売れる家を買うという視点を大切にしたいところです。
結局、又吉さんは家を買うとも、買わないとも結論を出さずに番組は終了しました。
今後また家を買うというテーマで番組があることが予想されます。
いつか大豪邸を買うのを期待しています。